誰にでも心配してくれてる誰かは1人いるんじゃないかしら

うちの旦那さんとは物凄く気が合うのにいろいろ事情があってお付き合いできずにいたのですが、最終的にやっぱり一緒がいいんだわね、というワケで結婚したんですけれども、そんなでも喧嘩することがありましてつい最近なんてとうとう別れてやろうと決心するくらい私は怒った事があったんです。

滅多に怒らないもんですからそれはもう怒りに怒って、これはこうなったらとっとと実家に帰ってやりましょうとある日職場の上司に『旦那さんと別れて娘を連れて実家に帰ろうと思うので仕事を辞めたい』と相談しました。すると上司はその話をムーディ勝山よろしく右から左へ受け流した風だったので、ああ、真剣に聞いてもらえなかったなあ・・としょんぼりし、それからも特に相手のほうから『こないだの話だけど・・』と確認に寄ってこられることも無く、仲の良い同僚の皆さんだけにはそれとなく辞めようと思うと伝えたところ泣かれたり引き止められたりしたのですが、そうこうしているうちに旦那さんのほうから私に謝ってきたもので喧嘩騒動も一件落着してしまい、こないだ辞めたいと上司に相談したものの見事に聞き流されたからなあ・・別にこのままこちらから解決したんでこれからも働きますみたいな報告なんていらないよなあきっと、とそのままいつもどおり働いておりました。

で、これからもこの土地でずっと働くならば本腰入れて保育園の申請が必要かもなあと思い、申請に必要な提出書類を揃えるために上司にその旨をお願いしたところ、そこで初めて『でもこないだの話は・・』とヒソヒソ声で言われたので、あら、もうとっくの前に解決しましたよ?とこちらは(え?あん時ちゃんと聞いてくれてたの??)とばかりにポカーンとして返答しましたら、とっても安心した顔で『ずっと心配してたんだからもー!!!』と顔をくしゃくしゃにして言われました。あの日、相談してから今までと全く変わりなく接されていたので、全然心配されていたなんて思いもしてませんでした。上司は女性で大学生くらいのお子さんがいる方なんですけれども、自分の報告ミスを棚にあげて勝手ながらなんだかお母さんみたいだなあとしみじみしてしまって、軽く涙目になったりしました。何十年も子供を育ててると、人はこういう風な心配の仕方になるのかなあ、と思いました。