大人同士の信頼と決断

娘が初めてインフルエンザにかかりました。夕方にお友達とさんざん公園で走り回って遊んでいて、家に帰ってから一息つくため娘を抱っこしたところ異常に体温が高く、測ってみると40度近い発熱。しかしながらかかりつけの病院も既に閉まっている時間だし、食欲もあり水分も取れていて機嫌も良いので、とりあえず”お守りに”とお医者様から以前に渡されていた解熱用の座薬をいれて様子見。それでも熱が下がらないので翌日病院で診断してもらうとB型インフルエンザとのこと。

先生と2人で目を合わせ『あらまあ・・かかっちゃったねえ』と呟きあったところで先生が『タミフル、僕は飲ませたほうがいいと思うけど、りまさん、親として何か考えある?』と質問されたので、最近の報道で服用して異常行動がどうこう、という噂は耳に入ってますから『正直タミフル以外に、それに代わる何かがあるならソチラを考えたいですけど・・』と返答しましたら『娘さんが10代だったら強く勧めないんだけど、3歳だからね、脳症とかになっちゃうほうが怖いから』から説明がはじまり『僕はね、自分の子供にはタミフル飲ませたよ。タミフル飲ませてどうなるかよりも、その前にインフルエンザにかかってどうにかなっちゃうほうが心配すべきだから。ただ、飲ませたからには最低2日間絶対に目を離しちゃダメ。この週末はつきっきりだよ。』そう言われまして、親として飲ませることを決めました。飲ませたところ効果テキメン、さっそく熱も下がりケロリと治りました。

近所でも患者目線を大切にして診断してくれると評判の良いお医者様で、そこがかかりつけにできたことは私も大変良かったな、とこの日は思いました。そしてタミフルに対することと、お医者様をなんとなく『この人、カマっぽい・・』と思っていたのは物腰が柔らかいという事だったのだな、子供居たのか・・とこちらの誤解、双方がなんとなく解けました。

以下、お医者様からいただいたインフルエンザ治療を受ける患者への注意文書を模写しておいてみます。

インフルエンザ治療を受ける患者様・ご家族・周囲の方々へ

 平成19年2月に入り、タミフルを服用したとみられる10代のインフルエンザ患者様が、自宅で療養中、自宅マンションから転落死するという痛ましい事例があったことから、2月28日、厚生労働省は、医療関係者に以下のような注意喚起を行っております。
 なお、過去において、転落死のほかに、家から飛び出し交通事故死した事例も報告されています。
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 万が一の事故を予防するための予防的な対応として、特に小児・未成年者については、インフルエンザと診断され治療が開始された後は、タミフルの処方の有無を問わず、異常行動発現のおそれがあることから、自宅において療養を行う場合、

①異常行動の発現のおそれについて説明すること
②少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮すること

が適切であると考えられます。
 このため、インフルエンザ治療に携わる医療関係者においては、患者・家族に対し、その旨説明をおこなっていただきたい。
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 このようなことから、特に小児・未成年者については、インフルエンザと診断され治療が開始された後は、タミフルの処方の有無を問わず、異常行動発現のおそれがあることから、自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないようにご注意ください

<異常行動などの精神・神経症状>
普段と違うとっぴな行動をとる、うわごとを言ったり興奮したりする、意識がぼんやりする、意識がなくなる、意識が混濁する、幻覚が見える、妄想、けいれん等

 なお、気になる症状が見られましたら、医師・薬剤師にご相談ください。