教える事はむずかしい

休憩中、まったく子供(みんなだいたい2、3歳くらいのお子さんです)に言い聞かせるのは難しいよね、という話になりまして『うちの息子ったらクチを酸っぱくして言い聞かせてもまったくいう事聞いてくれないんだもの。参っちゃうもう。』とお仲間さんが言うので、じゃあ甘酸っぱくしてみたらどうよとアドバイスしましたら、やれホウボウからお前はすっこんでろだのまた始まっただのヒドイ言われようをされながらもゲラゲラ笑いあったわけですけれども、だってみんな甘酸っぱい思い出はいつまでも覚えてるものじゃないですか。違いますかしら。

かくいう私も今とっても娘に教えるのが難しい事がありまして、救急車がやたら大好きな娘は、けたたましくサイレンを鳴らしながら走る救急車を嬉々として『あー!ママ見てー!救急車よー♪』と指差してみたりして、そのたびコラコラとたしなめているのですけれども、なんだかとにかく救急車が大好きらしく白い普通車を『あ!救急車よー♪』というので、いやそれは白い車よと教えてあげると、また行く先で出くわした白い普通車を見て『白い車の救急車よー』という具合なのです。なので白い普通車に乗った及川光博さんとかが『今日一日だけ恋人のふりをしてくれないか』とかっつって迎えに来てくれるか、もしくは救急車に乗り込むときに『独りにしないでほしい。ついてきてくれないか』とかしてくれると覚えると思うんです。その時のことを思い出して切なくため息をつく母の姿を見て娘が。