セガールさん

その昔、少しだけ〔CANADA〕と書いてあるキャップを被って冬の街を半そでで自転車に乗る*1カナダ人のスティーヴンさんに数人のクラスで英会話を習っていた事があるのですが、その授業の最後に今日の成果としてなにか質問をしなければいけなくて『セガールさんとプリンセステンコーさんは本当に海外で有名なんですか』というのを聞きましたら『本当です』と、それにあと少し言葉を足して返事が返ってきて『ホントかよ』とまだ信じられずにいたりしたんですけど、その日の帰り道に同じクラスをとっている方から『いつも面白い質問しますよねえ』と言われて、ばかやろうお前らが質問かぶってんだよあと私の席が最後だからなんかここでひとつ落とさないといけないのかなとか思っちゃうんだよばかやろう、と5万回頭の中で唱えているうちにすっかりその日覚えた英語は日本語に上書きされていくのでした。


そのクラスを辞めてから2年ほどたちますが、先日久しぶりにスティーヴンさんと街でお会いすることがあって、やっぱり〔CANADA〕と書いてあるキャップを被っていたのですが、長袖のジャージを着てらしたので、ああ、日本の生活に慣れたのかなと思いました。

ス:『ハロウ』
り:『わあ!ハロウ!おひさしぶりですナイスツミーチュー』
ス:『ファーィン』
り:『ィヤー・・イヤー・・』
2人:『・・・』
り:『イッツサニーデイ サニーデイ いいすね あきおくん*2元気ですか』
ス:『秋雄ゲンキヨ マタスクールキテヨネ』
り:『はーい バイバイ』
ス:『バーイ』


いくらかかってこんだけしか喋れないんだったかなあ。それすらも上書きされて覚えとらんのですけど会話のネタに『ええ、英会話スクールとか一時期わたしも通ってましたねえ〜ほほほ』とは普通に言います。ええ。嘘じゃねえし。

*1:日本の寒さは寒いうちに入らないつう理由

*2:息子さん