パッション

ウタダさんの新曲がなんだかまるで高橋幸宏さんの『EGO』あたりの作りっぽくて驚いた、というかあの声の重なり方といい、サビの入り方といい、まるで幸宏節ではないか、と素直に思ってしまった。そういえば福山さんの『桜坂』がヒットした時も一握り程度の幸宏さん好きな人の間では『まるで幸宏節ではないか』という話になって、似たような歌でも歌い手が変われば桁違いに売れるもんなんだなあと話していた事がある。その場の全員に作曲能力はない。しかし個人的に『桜坂』については幸宏さんも『ハート・オブ・ハート』というアコースティックカバーアルバムを出したくらいの頃で、ちょうど福山さんが幸宏さんと番組で対談した時にいいかげん好き好きついていきますとアピってたので、遊び心としてあったのかもしれないな、とは思っている。


と、いうように私は見た聞いたものについて”元ネタぽいものを勘ぐる”クセがある。そのため話し相手には、しばしば私がコレだと指摘するソレをしらなかったり、例えそうであったとしても今ここにあるものを純粋に楽しみたいわけであって、どうでもいいじゃんそんなのと注意されたりする事がある。しかしこういう指摘をするような人間に対して『どうでもいいじゃん』などといってしまうのは火に油をそそぐようなもので、口調もこのように理屈っぽい感じでよりぐだぐだと言い出すので、なるべくであればふうん、そうなんだァ、と流すように気をつけるとよいだらう。


今日は少し『知ったふうに語りたがる人』を気取って書いてみた。読んでいただいて胸くその悪い文章だと感じていただけたら、こちらとしては手書きテロップで大・成・功の仕掛け人全員でピースサイン、といったところである。