秋の夜長に思ひ出メロデイ

何年か付き合っていて最終的に彼の方が結婚に踏み切れずにお別れする事になったっていう子が『私にはあの人しか居なかったのに』から始まって『もう私とは付き合えないっていうのよ?』『じゃあ私はこの先好きでも無い人と結婚して、好きでも無い人の子供を産んで育てるのねって言ったらなんていったと思う?』『じゃあ俺に好きでも無い女と結婚して好きでも無い女と子供を養えっていうのかって言うのよ』『・・・そこまで言われても私にはあの人しか居なかったのに』に終わってもなおおいおいと泣いていて、まあまあと皆でなだめておりました。うち一人がまあまあ、これでもお聴きなさいと。

見えるかい?この傷 痛みならいつか消えると
わかってる でも君は もう僕に 微笑まない


今も肩に君のぬくもりを感じながら 何が出来るだろう?

                         高橋幸宏『愛はつよい』

これを聴いちゃあ大泣きし、家の前の中学校のチャイムの音を聞けば大泣きし、ベッドの広さに大泣きし、ガチャピンに面影を見ては大泣きし、味噌汁を一人分多く作ってしまって大泣きし、アイスで当りが出れば大泣きし*1、とにかく箸が転がれば泣いていたのですけれども。


あの時はホントにそう思ってあんだけ周囲を巻き込んで大騒ぎしたものですが、今じゃあの時ありえないと思ってた好きな人と結婚して、すこやかに育つ子供までいるんですもんねえ。あの人だけじゃ無かったっていうか、あの人じゃなかったんですねえ。あの時のその子に『幸宏さんより民生くんの『夕日ヶ丘のサンシャイン』、あれイイよ』と教えてあげたいです。と、その子が言ってました。

*1:涙目でもう一本もらいました