奥さんは秘密がおおい

うちの旦那さんはなかなか粋な事をする人で、昨晩は『俺ビール買ったついでにさ。ビールよりこっちだと思って』とシュークリームを買ってきてくれました。でもですね、ちゃんと毎日ご飯作ってあげてないと旦那さんだって買ってきてくれませんよ。私は頑張ってますよ。『今日はなにかあった？』『ううん。なんもなかったー』ありがとう、と受け取りながら心の中でつぶやいたんです。３個目だ、と。

　これ。

家計簿つけがてらカードケースを整理していたら、クオカードを見つけたんです。多分どこぞの神様が日ごろの労をねぎらって、そっと1500円分忍ばせておいてくれたんだと思いまして、これは使わないとバチがあたる、最近話題のMOTTAINAI運動に乗り遅れるとばかりにセブンイレブンへ行きました。そして杏仁ととろりんシューを２個づつ買ったのです。

家に帰り冷蔵庫を開けて少し奥に入れておきます。味噌の裏。それはよく冷やすため見つからないようにするためです。

たとえ同じ２個食べてしまっても、もしくは３個食べて余った１個が冷蔵庫を覗いた旦那さんに気づかれたとしても、あなたの分まで買って置いたんだと言えると戦国自衛隊の千葉真一さんのごとく気づいてしまったんです。そう、これは貴方と私の・・・戦い！（一人芝居）

とりあえず娘ととろりんシュー１個食べました。『んま？（おいしい？）』『んーまっ！』『んまだねー』それから晩ご飯の下ごしらえをして、娘をお風呂にいれまして、一休み。といえばおやつ。ここで杏仁を食べてしまうと、旦那さんにバレた時に残った２個のどちらかを選ばなければならなくなる(はんぶんこって何語ですか)・・・そうなるぐらいなら今とろりんシューを食べてしまった方が、とろりんシューと私の、お互いのためだと思いました。『んま？』『んーまっ！』『んまだねー』

これが旦那さんが帰ってくるまでの本当にあった出来事です。言えません。そして旦那さんは残った杏仁の存在に気づいていません。私もお風呂上りに勧めれば良かったのですが、この時はてっきりうっかり本気で自分でも忘れていて、本日の朝を迎えてしまったわけです。

残った杏仁ですが、明日はお休みだし今晩のデザートにとも思ったのですけれど、ものすごく考えた末に食べました。だって夏だし早く食べないとお早めにお召し上がりくださいって書いてあったものですから、もし旦那の帰りを待って出した杏仁が悪くなっていて、旦那さんがお腹を壊したなんて事になったら大変です。犠牲は私一人で十分です！！
・・・『んま？』『んーまっ！』『んま？』『んーまっ！』『んまだねー』（２人？）

そして今日も旦那さんの問いに答えるのでしょう。なんもなかったと。