きれいなままでいてほしい

私は化粧するのがとにかくめんどうくさい。化粧品を見るのは大好きで、たくさんの新色を目の前にコレとコレを合わせたらどうかしらとか、えーどうしよう買おうかなあ、と悩みながら帰ってくるのは楽しいです。しかし化粧するのはめんどうくさくてならない。したところで蛯原友里さんになるわけでなし、誰に会うでもなく、ただちょっとそこらへんを娘うろうろ散歩させるだけだから、と化粧をせずに外出すると絶対キレイに化粧したママさんに会ってしまうのです。聞くと相手も『お昼ごはんまでちょっと近所をお散歩』とのこと。この短時間の外出にちょうばっちり化粧じゃないですか。素直にえらいなあと思ってしまいます。


それにしても普段の生活において、私はどうしてこんなに化粧するのがめんどうくさいんでしょう。それは異性に外見しか見られていない状況、またはまかり間違えば片思いするような状況に自分の身がないからです。私にとって化粧は”外見で判断してくる相手に少しでもよく見られていたいからする”ことでしかありません。結婚した今、こちらから旦那さん以外の相手にいい顔する必要が無いし、相手にいい顔されたところでお応えできない。ですんで今の私には化粧する必要をぜんぜん感じないのです。化粧しないのは旦那さん一筋ってことで、そういうことで、と思ってるんですけれども、とうの旦那さんからは一緒に出かける時に『今日、化粧してかないの?』と言われ、しぶしぶ化粧すると大変安心したように『あ、そっちのがいいよ、いいよ』と喜ばれます。


ああ、自分には自分が考えてる浮かれた理由とは別の、大きな理由で化粧する必要があるんだな、と気がつきました。認めきっていないのがタチ悪い。そろそろ迷わずSK-Ⅱでしょうか。