『だって無理だもの、両方続けるの。』

ガチ*1セレブの後藤久美子さんが日テレの特番で約5年ぶりにテレビ出演するらしくて、そんなにご無沙汰?と感じるのはCMでタイヤに乗って夫婦で尻振ってるからか、と気がつきました。で後藤さんが仕事復帰についての考えを述べていましたが、ちょうど私も子育てしながら仕事する難しさについて考えていたところなのでした。


私は現在仕事を辞めて家にいるのですけれど、結婚するまで働いていたものですから育児も家事もして決して遊んでいるわけではないのに、独身時になんでも自分で稼いだお金で手に入れてきたせいか、結婚後の旦那さんの稼ぎのみで生活するという事に慣れていないのもあって、正直『金を家に持ってこない』自分が旦那さんより立場が低い気がして居心地が悪い気持ちでいます。


ママ友さんには『育児やなにかの理由で働けないぶん奥さんが家を守って、旦那さんが外で働いて家にお金入れるのは当然なんだから堂々としていいのよ』と言う人もいるけれど、本当にソレは当然と思って受けちゃっていい事なのだろうか、自分になにかの理由がないのなら一日のうちいくらか間があくその時間をかき集めれば、働くくらいの時間はあるんではないかと娘が3ヶ月のころ在宅で縫製の仕事をしました。それで自分も家にお金を入れて旦那さんと同じ立場になって居心地よくなるんだと始めたものの、結果は覚悟以上に大変なものでした。『子供との時間を大切にしたい。でも仕事もしたいから在宅の仕事を探そうとしている方』のためにちょっとお話してみます。


在宅というのは『家が仕事場になる』という事ですから、家事と育児の合間に仕事なんて都合がいいワケがありません。納期が迫れば徹夜はもちろん娘の世話も雑になり、旦那さんの御飯を作れなかったり、家族を犠牲にしてしまったりしました。やはり一度もめまして、それ以降は犠牲にしない事を条件に、最終的には会社が関西に移転するまでの半年間続けました。奥さん方がしてらっしゃる普段の仕事に、プラスその時間を削らないとできない仕事が入るんです。しかもてめーで入れたんですから、並みの忙しさじゃありませんが何も言えません。で、こりゃ今の状況の私に仕事との両立は無理だな、とおとなしくすることにしました。


もし在宅での仕事を希望するのであれば、主に子供が就寝後(但し、低月齢のうちの子供は夜中に何度も起きます。その度に作業の腰を折られます。)と昼間の昼寝中に作業するとして、行動範囲の狭い1歳までならなんとか時間の合間をみる余裕があるかもしれません。あんよがまだしっかりせず、追いかけっこ状態にあまりならないからです。それ以上になったらいたずらも動きも活発になってくるので、追いかけっこ状態で時間をとられ仕事も手につかなくなるでしょうから、どこかに預けた方がいいです。というかその時は在宅である理由がない限り、外で働くのがおりこうだと思います。ですから働いてる奥さんは、素直にすごいなあいつ休んでるんだろうと感心してしまいます。ああでも広末さんの場合は家庭のことくらい全うして欲しいなと大きなお世話で思っていますが。


世の中の『子育て奥さん』以外は、まだまだ『毎日家にいて子ども世話して部屋掃除して飯作ってりゃいいんだから楽そうですね』と考えられているのではないかと思います。独身だった頃自分もそう思っていましたし、確かに日々やってる”仕事”はその内容だけれど、けっして楽ではなく、かといって実際やっている人で無ければこの独特の大変さはわからないと思います。言葉が通じない相手の世話、掃除してもキリの無い部屋、献立をひねる事を毎日繰り返し、旦那さんには定期的に平日と休日の切り替えがあれど、奥さんには相手の休日にあたるような『全く何もしない日』がありません。


それだけ大変だと解っているのに『頑張ってるね』『ありがとうね』という言葉が旦那さんが会社からもらう給料明細と違って、私にはそれがどのくらいの評価なのか目に見えて解るものがないのも自信をもてない理由としてあって、よって確実な評価が欲しいというのを仕事に求めて働きたいと思っていたりします。解決にはならないけど、一つでもいいから何か見えるものが欲しくなるんですよ・・・。例えばカードがあって、その日の最後に5段階評価で神様にシールを貼ってもらうとかそんなでいいんです。まあまだ一年強しか家を守ってないので、先々意識は変わってくるかもしれませんけれど。


後藤さんは仕事も過去に結果を出せているし、家を守るという事がどれだけ大変な事か解っているから、ものすごく自信を持った毎日を過ごしているんだと思います。その気持ちの余裕がガチセレブなんでしょうかねえ。(遠い目