服をつくるたあこういう事さ

アンリミテッド:コム デ ギャルソン

アンリミテッド:コム デ ギャルソン

散歩途中にたまたま見つけた分にはちょっと高価な品でしたので、
さらっと読んでみたのですけど、以前にNHKで特集した番組を本に
したようで、デザイン重視の内容なのかなと思いながら手にとって
みましたら、なかなか骨太。


著名なデザイナーたちが川久保さんに対する想いを語ってたり、
ギャルソンの製品の製造過程に携わるスタッフたちの想いとか丁寧
に書かれて読み応えあります。


デザイナーの川久保さんは感覚でデザインを伝える人で、パタンナー
(型紙を作る人)とか縫い子さんなんかは「・・・というわけで感性が
試されますのでよろしくおねがいします」と言われて、そんなとんで
もないプレッシャーをかけられて試行錯誤しながら川久保さんのイメ
ージを具現化していくそうです。


コレクションのサンプル製作をしている縫い子さんのお話*1で、一度
布だけ縫い合わせて、その上に型紙おいて再度裁断するとか、布で
三つ編みを作るデザインについて太さとか捻れとか、イメージを形
にするのが難しかった、と言ってるのを読んだことがあって、でも
楽しんで仕事してるんですよね。テクニックがすごすぎて尊敬。


きっとそういうのはお互い「やってくれる」「やってやる」な関係だ
から出来るんであって、私はそういう仕事に就けてる人、出来る人達
をとてもうらやましく思います。


育児が一段落着いたら私もしがない縫い子*2になりたいなあ。

*1:この本には含まれていませんが。

*2:私も過去は縫い子さんでありましたの。