しずかちゃん怒る

娘の通う保育所ではお昼のお弁当を食べきったお友達に『お弁当チャンピオン』という栄誉を与えて、それを連絡ノートに書いてくれるのですけれど、こちらにお世話になった当初は”親と離れて過ごす”ことが許せなかった娘がひたすらその思いを『弁当に一切手をつけない』という形で私にぶつけてきていたためなかなかチャンピオンになれず、先生に『どうしてでしょう?』と書かれても、んなの知るかよもーと大変困り悩みもしましたが、数ヶ月経った今ではそれも嘘のように朝ぱっと起きて『よし!行こう!よし!』と私をせかすも全く用意できていないのは娘のほうとなり、また、お弁当チャンピオンになって帰ってこれるまでに成長しました。

しかしながら、チャンピオンになるにはから揚げ、タコさんウインナ、ポテト、トマト、きゅうり、おにぎりでないとなりません。これ以外のものを入れると必ず残してしまい、連絡ノートに『どうしてでしょう?』と先生に書かれ→んなの知るかよとループになります。とはいえコレばかりでは偏ってしまうので先日からちょこちょこ卵料理を入れていました。やっぱり残してしまい、連絡ノートにはキャラクターのシールつきで『残念・・』と書かれても、親としてはいつか食べてくれれば・・とおおらかな気持ちでおりました。

そんなこんなでおとついのノートでは『ドラえもん』のしずかちゃんのシールがぷんすかと怒っておりました。私はてっきり先生や娘がチャンピオンになれないことを今日も今日とて悔しがっているのかと思っておりましたが、仕事が終わって娘を迎えにいきますと先生から『お母さん、あのオムレツもうやめてください』と言われてしまいました。娘がものすごい形相で怒るんだそうです。食べようよーと促す先生に『チャンピオンいらない!』と怒号を浴びせながら睨むんだそうで、あの連絡ノートのしずかちゃんの怒るシールはなんと娘の姿だったのでした。

それならそうと言ってくれればええのに、なしてシールから読み取らせようなどと芸術的視点で伝えようとしたのかよく解りません。毎朝がむばって作ってたのに『もうやめて』という言葉にちょっとしょんぼり。何気ない言葉ほど残酷なものはありませんですしょんぼり。